ヨシ(葦)とススキ(薄)

イネ科は難しいので来年にという話をしたが、この時期に来てこの二つを出さないのはおかしいだろうと思った。
比較的早くから撮影していたので数だけはそこそこあったが、そもそもヨシだとかススキだとかいうことすら考えて撮ってはいなかった。
ある時になって同じものだと思っていたものでも若干の違いがあることに気が付いた。
最初ススキだと思って撮っていたものがひょっとしたらヨシかもしれないと思うようになった。
それで、ヨシとススキの違いをを調べるようになったのは9月も終わりころになってからだった。
それから、再度鑑別点をはっきりさせるための撮影に出かけたりもした。

ヨシ(葦) イネ科ヨシ属
「アシ」とも呼ばれる。
「アシ」という和名は、日本の国を『豊葦原(とよあしはら)の国』(日本書紀)という話からきているらしい。
しかし、アシは「悪し」につながるとして「良し」(ヨシ)に言い換えたという話は有名だ。
北海道ではヨシと呼ぶほうが一般的かもしれない。
一般的には沼や川べりの湿地に生えるとされているが、私の見たところでは道路わきのちょっと土地の低いところなどでも多くみられる。
要するに山でも水のたまりやすい場所なら生息できるということのようだ。

151008ヨシ01
石狩川河川敷にて
穂が出始めたころはススキなのかヨシなのかわからずにいた。

151008ヨシ02
石狩川河川敷にて
葉がはっきり開いてきたが、この時点でもまだわかっていなかった。
葉の形状で判別できることは分かっていれば簡単だったのだが。

151008ヨシ03
石狩川河川敷にて
最終的に分かったことだが河川敷でススキはまだ見ていない。

151008ヨシ04
住宅地の空き地にて
ヨシの特徴は穂が出始めのころは上を向いていた葉が、この頃になると真横や、やや下向きに突き出すような出方をすることだ。
そしてススキのように葉に白いスジが入らないことだ。

151008ヨシ05
穂は時がたつと下に垂れるようになってくる。


ツルヨシ(蔓葦) イネ科ヨシ属
地上の姿は普通のヨシと変わるところはない。
ヨシが地下茎を伸ばして広がるのに対して、ツルヨシは地上に匍匐茎(ランナー)を伸ばして広がる。

151008ツルヨシ01
見た目は普通のヨシと変わらない。

151008ツルヨシ02
これがツルヨシのランナー。
この石狩川沿いではよく見かけた。


ススキ(薄) イネ科ススキ属
尾花ともいい、またカヤ(茅、萱)とも書く。
高さは1から2m。地下には短いがしっかりした地下茎がある。そこから多数の花茎を立てる。
夏から秋にかけて茎の先端に長さ20から30cm程度の十数本に分かれた花穂をつける。花穂は赤っぽい色をしているが、種子には白い毛が生えて、穂全体が白っぽくなる。種子は風によって飛ぶことができる。

151008ススキ02
ススキと言えばこんなイメージ姿を思い浮かべるだろう。

151008ススキ07
ススキはヨシと違い比較的乾燥地に生える。
写真のように株単位になっているのが普通だ。

151008ススキ03
ところが密集してくるとヨシの群落と変わらなくなる。
ここは住宅地の空き地の生えているものだが、葉が立っているときのヨシとよく似ている。

151008ススキ06
ここはある会社の敷地内に群生しているススキだ。
もしかしたら植えられたものかもしれない。

151008ススキ04
ヨシとの決定的な鑑別点はススキの葉の中央に入る白い線だ。
株もとが纏まっていること、そしてこの白い線を確認したらススキということになる。
いや、白い線だけならススキでない可能性もある。
ススキとよく似たオギという植物にも白い線があるので鑑別が必要かもしれない。

151008ススキ05
ススキは穂に種ができると白い綿毛ができる。
ヨシにも綿毛はできるが茶色っぽい。

151008ススキヨシ01
春光台で見つけた珍しい光景。
電柱の周囲に生えているのがヨシ、その右側に固まって背が高い方がススキだ。
基本的には生息環境の違う両者が同じ場所に生えていた。

ススキと鑑別が必要なオギに関してはそれらしきものは見つかっていない。
ススキと非常によく似ているが穂がススキより大きいこと、ヨシと同じく湿地を好み地下茎で増えるのでススキのように株を作らないということらしい。
オギに関してはその程度の文字知識だ。

台風23語は温帯低気圧に変わったが強い勢力のまま。
根室方面は大変だが、旭川はやや風が強いという程度で大きな問題はなさそうだ。


SONY NEX-3
E18-55mm F3.5-5.6
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コメント

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No title

イネ科の植物大好きです。ワイルドで!
でも、名前を調べるのはけっこう難しいですね。
この季節、わが家の近くでもヨシ、オギ、ススキともに見かけます。
ヨシは水際で育っているし姿が違うのでわかりやすいですが、ススキとオギは
一目では分かりにくいですね。
株立ちするのがススキ、そうでないのがオギ、という認識ですが、株元まで
見られないことが多いし。
この間、ススキを採りに川辺に行ったら、ガマを発見しました。蒲の穂って
けっこう重たいんですね。茶色い部分が破れて花が出てくる様子がおもしろいです。

No title

イネ科は似たものが多いので鑑別が難しいです。
今のところエノコロ関係もそろっています。
これも出しますね。
他もかなりありますが、やはり春から撮らないと全体像がつかみにくいものもあります。

こちらでもガマは水辺でよく見かけます。
確かに重そうですね。
今度中をほぐしてみます。

No title

エノコロ関係、いいっすねー!(^^;)

今日午後に近くの川辺に行ってススキかオギかわからないものを採っていたら
散歩中のオジサンに声をかけられました。
「これ、ススキじゃないみたいだよねー」って。
株元が見えないのでわからなかったんですが、帰宅して調べたらどうもオギのようです。
花(みっちりついている小さいの)の毛が長く、ノギと呼ばれる長い毛がないので。
ススキは全体の毛は短めで、中央から1本長いノギが出ているらしいです。
ガマの穂も採集してきました。
ことさらほぐさなくても、押しただけでうにゅ〜っと出てくるようですよ、中味。

http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005400776_00000&p=box

ガマの穂の中味(花?)は「蒲団」の中に入れたらしいですね。
調べるといろいろ勉強になります。

No title

おお~、すご~い!
面白いですね。
やってみよーっと!
でも明日は朝から札幌なので明後日かな。
オギも北海道にはあるようなので探してみたいですね。
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