アイヌ植物誌

アイヌとハマナスの関係を以前から調べようと思っていました。
そこでアイヌと植物の本を探していたところ、アマゾンでこの本を見つけました。
著者の福岡イト子氏は小樽出身でなんと旭川で長く高校教師として生徒とともに「上川アイヌ」の研究をされてきた方でした。
アイヌと植物の関係はいくらかの知識を持っていたつもりですが、この本で認識を新たにしているところです。
今はハマナスよりこの本の面白さに熱中しています。

まだ完読していないのですが、この本は文献を基にしただけの表面的な本ではありません。
著者自身が地元アイヌのエカシ(長老)やフチ(あばあさん)と一緒に野山を歩き、ユーカラを聞き、アイヌの生活やアイヌの心を聞き取ってきたのだとわかりました。
アイヌは文字を持たないかったので、教えや言い伝え口述で語り継いできました。
その代表的なものが「ユーカラ」(この本ではユカ)とよばれるアイヌ叙事詩です。
そういえば何年か前にロシアでアイヌのユカを語った蝋管が見つかったという報道がされたことがありました。
口述による言い伝えは失われやすく、アイヌ研究家やアイヌ自身の手で書きとめる仕事がなされてきました。

この本では、最初にアイヌの歴史や文化を語り、次に私もよく知る北海道の植物とアイヌの生活について語っています。
その中にはアイヌの言い伝えや物語が織り込まれ、明治にこの地を探検した松浦武四郎や自身アイヌでありアイヌ言語学者の知里幸恵や知里真志保姉弟などの数多くの著述の引用がちりばめられています。
それぞれの植物を項目としているので植物誌といえますが、その内容は植物誌「アイヌ植物文化誌」といった方がいいかもしれません。

09オオウバユリ01オオウバユリ (トゥレ
アイヌたちはこのオオウバユリの鱗茎(球根)からは澱粉をとり重要な食料源としていたようです。
いつの時期により多くの澱粉が採れるのか、また掘り方や処理の仕方食べ方などこと細かくかかれています。
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