雪の下から

春分の日が過ぎて日差しもずいぶん明るくなった。
雪が融けてくるとその下からいろんなものが現われる。
山ではフキノトウや福寿草、庭ではスノードロップやチューリップにクロッカス。
でも雪の下から現われるのは春ばかりではない。
街中では、空き缶や、ビニール袋、タバコの吸殻、はたまた犬の糞etc
人々のモラルも雪の下から現われる。
そういう私もタバコを吸っているときは雪の隠れ蓑を利用した一人だ。


雪の下といえば、今年のニュースで報道されて以来ずっと気になっていることがある。
それは1月25日、北海道暑寒別岳で遭難したある若者のことだ。
おそらく登りなれた山だったのだろう。
しかし、その日暑寒別岳は猛吹雪となった。
1月26日、彼の携帯から救助要請が届いた。
テレビでも新聞でもそのことは大きく報じられた。
しかし、猛吹雪のためヘリは飛べず下からの救助もままならない状態だった。
彼は雪洞を掘って救助を待っていたようだ。
食料も数日分はあるということで、天気さえ回復すればきっと救助されるものと思っていた。

一時的に吹雪がおさまったからだろうか。
彼はもっと見晴らしのよいところに移動しようとしたのかもしれない。
彼から音信が入った。
50mほど滑落してしまったこと、リュックとともに食料を失ったこと、そして携帯の電池がもうすぐ切れること。
そして、音信は途絶えた。
直後、再び低気圧が暑寒別岳を襲った。
どういうわけかその後、テレビにも新聞にもこのニュースが流れなくなったのだ。
2月に入ったある日、どうしても気になってネットでこのニュースを調べてみたが、やはりあるところからぷっつり情報が途絶えてしまっている。
彼はどうなったのか・・・
そうしてようやく探し当てた
なんと、捜索は1月30日で打ち切られていた。
春になってからの捜索ということになったようだ。
なんともやりきれない気持ちになった。
なぜこのことは報道されなかったのだろう。
遭難した彼の友人のブログだ。

また話は変わる。
登山家の野口健氏がヒマラヤの清掃登山をしていることは知っている人も多いと思う。
彼が言うにはヒマラヤの万年雪や氷河は年々減少してきているという。
今まで歩けたところもクレバスとなって危険地帯が増加しているのだそうだ。
そして減少した雪の中から多くのゴミとともに多くの遺体が現われているそうだ。
野口健氏のサイト。(遺体の画像もあるので見たくない人は行かないでください)
話の内容もちょっと怖い。
野口氏が尊敬する登山家でマッキンリーに消えた植村直己さんもいつか雪の下から現れるのだろうか。

1003フクジュソウ01
雪の下から現われるものが幸せばかりならいいのだが。
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