「薔薇」という漢字を考える その1

これだけ薔薇をやってきたが漢字で「薔薇」と書いたことがない。
ほとんどは「バラ」と片仮名で書いてきた。
あるとき記憶だけで書くことに挑戦してみたが見事失敗。
これは薔薇をやるものとして恥ずかしいと感じてこれを書いてみることにした。

ところで薔薇の読み方だが、「薔薇」=バラであって、「薔」=バ 「薇」=ラ ではない。
漢字とその読みは別なところから来ている。
つまり当て字なのだ。
「薔薇」という漢字はは中国から渡ってきた。
それに日本のイバラのバラが合わさって「薔薇」を「バラ」と呼ぶようになった。
そのような植物名は他にもたくさんある。
まあ、私の知識はこの程度だ。

それで「薔薇」という字の素性を調べてみたくなった。

1.読みの元である日本のイバラとは何か。

イバラとはもちろん「茨」「荊」「棘」「荊棘」と書きトゲのある低木を総称してそう呼んでいた。
万葉の時代は「うまら」と呼ばれ後に「ウバラ」そして「イバラ」となったようだ。
イバラのバラ「薔薇」を表す言葉として定着したのは近年になってからのようだ。
一方、バラにはバラ線などのようにトゲとしての意味もまだ生きている。

2.「薔薇」をショウビあるいはソウビと呼ぶのはどうしてか。
谷村新司の「群青」の中で「せめて海に咲け 心の冬薔薇(ふゆそうび)」という歌詞がある。
この「そうび」という「薔薇」のもうひとつの呼び名はどこから来たのだろか。
昔「イバラ」がバラを表す言葉でなかった頃、ノイバラたちは何と呼ばれていたのか。
營實(えいじつ):薬用として使用されたノイバラの実を指している。
墻靡(さうび):垣根にまとわりつくと いう意味で、長く伸びるタイプのバラを指していたようだ。
これが後に中国から来た「薔薇」にさうびが当てられた。
この頃には中国から渡ってきたコウシンバラなども含めた総称として「薔薇」(さうび・しょうび)と呼ばれたようだ。
と、ここまで書いたところで実はそう簡単ではないという記述を紹介する。
読み切るのはかなり大変だがなかなか面白い。
名前の変遷はもっともっと多様だったのだ。
というか呼び名と当て字との関係なので多様になるのは当たり前なのかもしれない。
ホトトギスにたくさんの漢字があるのと同じだ。

3.「薔薇」は中国ではどんな意味か。
これは「ルゴサな話」の中でも書いた。
中国でバラを表す言葉が三つある。
「薔薇」(チアンウエイ)「月季」(ユエチ)そして「玫瑰」(メイグイ)だ。
「薔薇」はもっぱら一季咲きで長く伸びるノイバラの類を指す。
モスカータやムルチフローラなどのシンステラ節のバラやその系統のバラたちがこれに属するだろう。

実はここまでが前置きだ。
タイトルをもう一度見て欲しい。
「薔薇という漢字を考える」だからだ。
4.単漢字の「薔」と「薇」は何と読みどういう意味なのか。
は明日書くことにする。

1007サラヴァンフリート01
サラ・ヴァンフリート

実はこれから片岡球子展を見に行くのだ。
そのあと平原綾香のコンサート。
でそのあとは・・・ま、いいか。

EOS 30D
EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
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コメント

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面白そうな話題で続篇を楽しみにしています。
リンク先を読もうとしましたが、濃いブルーの背景に黄色い文字が
チカチカして途中で挫折しました(^.^;)
「薔薇」を「バラ」と読ませるのはかなり無理があり、当て字だろうなぁとは
思っていましたが、常ながらそれ以上は追求せずにいました。
探求心がある方がいらっしゃって、大助かりです。他力本願ですねぇ。

>すみごんさん
反応してくれてありがとうございます。
>濃いブルーの背景に黄色い文字が
こういうときはマウスポインターでなぞって反転させると読みやすくなりますよ。
書いていて「ルゴサな話」に入れ込んでいたときの感覚になってきました。
でも、出かける直前だったのであわててリンクなども出来ずに出かけてしまいました(^^;
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